2023年 美保基地航空祭 :あいにくの曇り空でも岩国FD23のあとでは天国‼

2023年5月28日(日)に4年ぶりに開催された美保基地航空祭に行ってきた。開催日の1週間前には「晴れマーク」を出していた予報機関が多かったが、だんだん悪い予報になり、前日には、「くもりマーク」でほぼ一致。実際も予報通りの天気で、青空を背景に空を泳ぐ”ブルーホエール”ことC-2輸送機を撮る/見ることはできなかったが、それでも終日雨に打たれ、寒さに震えながら撮影していた岩国基地航空祭(FD23)のあとでは「天国だ‼」と思える1日だった。

また、開催日の翌日(5月29日)に中国地方の梅雨入り発表があり(通年より8日も早いとのこと)、以降、全国的に悪い天気が続いたことを考えると本当に運が良かったのだと実感した。

1. 往路:

1-1 前日~当日早朝

輸送機メインの地味な航空祭なので見学ツアーが企画されない可能性もあると考えて前泊する宿を手配をしていたが、見学ツアーが催行されることになったので、迷わず参加の申込みをした。主催旅行社によれば、バスを増便するくらい人気があったとのことで、私の見込み違いであった(美保基地さん、失礼しました!)。なお、実際の来場者は約4万人だったとのことで例年並みであった。

この旅行社が主催する見学ツアーは、0泊2日のバスツアーで、高齢の私にとって車中泊は楽ではないが、開催日早朝に現地に到着し、航空祭を最初から最後まで楽しめる(岩国FD23は途中で帰途についたが)ので気に入っている。

前日夜に大阪梅田でツアーバスに乗り込み(京都からの参加者がすでに乗車済み)、何度かのトイレ休憩を経て当日午前5時前に「蒜山(ひるぜん)高原SA」に到着し、時間調整を行った。そのとき、北の方を眺めたら雲(霧?)の合間から大山(だいせん)が見えたので、写真に収めた。

早朝の蒜山高原SA
蒜山高原SAから見た大山

1-2 基地駐車場~エプロン地区:

当日午前7時過ぎに基地内のバス駐車場に到着し、入門手続が始まるのを待ったが、すでに100名くらいの人が並んでいた。午前9時からオープニングフライトが始まるのに入門手続(手荷物検査)が始まったのは8時半頃だったので、やきもきさせられたが、何とかスタートの15分前にエプロン地区に辿り着けてホッとした。

「観客密度」が高い(混んでいる)前方で撮ると左右や後の人に視界を遮られてファインダーで飛行機を捉えるのが難しくなるので、特に戦闘機による展示飛行がメインのときは観客密度が比較的低い中間地帯(滑走路と格納庫エリアの中間)が良いと考えているが、その場合は、離着陸シーンを撮るのか難しくなる。

しかし、今回の美保基地航空祭は、戦闘機の飛行展示は1つだけで、わずか10分。そこで、離着陸シーンを撮りやすい前の方に場所を確保した。とはいえ、最前列はすでに埋まっていたので、そのすぐ後ろで、なおかつ、目の前に大きな地上展示機がない場所を選んだ。

基地内で入門手続を待つ人たちの列
エプロン地区から見た基地施設(1)
エプロン地区から見た基地施設(2)

2. 飛行展示:

2-1 C-2オープニングフライト:

予定通り、午前9時からC-2輸送機1機によるオープニングフライトが始まった。機動飛行はなく、会場上空をゆったりと旋回して終わった。

離陸したC-2輸送機
オープニングフライトをするC-2

2-2 CH-47JA訓練飛行:

陸上自衛隊は、飛行中のCH-47JA輸送ヘリコプター”チヌーク”から隊員が懸垂降下する様子を展示した。なお、以下の写真は、4K動画から切り出した写真をトリミングして加工したもの。

陸自のCH-47JA輸送ヘリコプター
CH-47JAからロープを使って懸垂下降する隊員たち
地上に降り立った陸自隊員

2-3 海上保安庁訓練飛行:

海上保安庁の訓練展示は、飛行中のヘリコプター アグスタウエストランドAW139「みほづる2号」から地上に懸垂降下した隊員が要救助者をヘリにピックアップする定番のプログラムであった。

海上保安庁のAW-139″みほづる2号
要救助者(役の人)と一緒にヘリに戻る隊員

2-4 F-2機動飛行:

築城基地の第8飛行隊(通称”ハチスコ”)所属のF-2A支援戦闘機が機動飛行を行った。今回、唯一の戦闘機による機動飛行なので、気合を入れて撮影に臨んだのだが、曇り空(部分的に青空が見えていたが基本はうす曇り)が災いしてファインダーに捉えるのが遅れたり、ピントが抜けたりして大苦戦した。

ITMで航空祭を想定したトレーニングを続けてきたつもりだったが、成果を出せず残念だったが、これが私の実力。例によって「素人なので下手で当然。のびしろがあるのは幸せ」と自分で自分を慰めた。

築城基地ハチスコ所属のF-2A支援戦闘機
ヴェイパーを引きながら機動飛行するF-2A
低速飛行をするF-2A

2-5 UH-60J、U-125A救難展示:

UH-60J救難ヘリコプター”ブラックホーク”とU-125A救難捜索機のペアによる救難展示も定番中の定番。

U-125Aが周囲を旋回している間にUH-60Jから懸垂降下した隊員が救助活動を行うというプログラムだったが、あいにく、エプロン前に駐機されていたC-2の巨体が邪魔になって地上の動きはほとんど見えなかった。

U-125A救難捜索機
U-125A 部分的に青空が見えた
ホバリング中のUH-60J 下に写っているのはC-2の尾翼

2-6 KC-46A航過飛行:

KC-46A空中給油・輸送機”ペガサス”の飛行展示は、なぜかC-2輸送機による飛行展示の最中に行われた。タイトル通りの航過飛行で、小牧基地や浜松基地での飛行展示に比べるといささか物足りないと感じた。

KC-46A空中給油・輸送機”ペガサス”
急旋回するKC-46A

2-7 C-2編隊飛行・物料投下・空挺降下:

地元機であり、今回航空祭の主役であるC-2輸送機”ブルーホエール”3機による飛行展示は、持ち時間が十分あり、多彩な内容だった。3機・2機での編隊飛行や単機でのダイナミックな飛行、空挺隊員8名によるパラシュート降下、物料投下などが披露された。

私は、C-2の鋭角的なラインを基調としつつ、まろやかなラインがほどよく融合されたフォルムが大変気に入っているのだが、それは、C-2が美保基地、入間基地に配備される以前の平日に岐阜基地近隣の公園で試作機”XC-2″が着陸してくるのを一目見たとき以来。なので、ブルーインパルスが来なくても、見学ツアーが開催されなくてもC-2が配備された美保基地の航空祭は極力行くようにしてきた。

なお、先日、スーダン共和国の在留邦人を退避させるためジブチに航空自衛隊機が派遣されたが、美保基地からはC-2輸送機が2機派遣されており、今回の航空祭でもそのことが紹介されていた。

離陸するC-2輸送機”ブルーホエール”
離陸後、上昇するC-2
急角度で旋回するC-2
2機が接近した状態で編隊飛行を行った
パラシュートを装着した隊員8名が次々に降下した
パラシュート降下する隊員
救難物資を投下するC-2輸送機

2-8 C-2飛行展示(エアーショーパターン):

昼一番の演目がC-2による飛行展示だった。「エアショーパターン」ということで、急角度(45°)での上昇や深い角度(14°)での着陸などを披露した。

急上昇するC-2輸送機
通常よりも深い角度で着陸するC-2輸送機

2-9 ブルーインパルス曲技飛行:

今回の航空祭も「トリ」は、やはりブルーインパルス。午後からときおり雨がポツリ、ポツリと落ちてくるようになってきたので心配になったが、本格的に降ることはなく、最後まで撮りきることができて良かった。

撮る前には、「曇り空のブルーインパルスなんか絵になんないからブログ・インスタ用に適当に撮っておこうか」と思っていたのだが、いざ撮り始めたら「やる気スイッチ」が入ってしまい、かなりの量の写真を撮ってしまった。何のかんの言ってもやはり、「飛んでいる飛行機を撮る」のが好きだというのを再認識した。

ファンブレイク
ダブルナイフエッジ
フォー・シップ・インバート
チェンジオーバーループ
タッククロス

3. まとめ:

残念ながら今回も、好天に恵まれず、なかなか絵になる写真は撮れなかったが、4年振りの美保基地航空祭を楽しむことができた。7月~9月は遠方の航空祭ばかり(千歳・松島・三沢)なので、どこまで遠征できるか分からないが、10月以降は関西から行きやすい基地(小松・芦屋・浜松・岐阜・築城・新田原)で開催されるので、可能な限り行ってみたいと思う。

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