2023年10月7日(土)に開催された「航空祭 2023 in KOMATSU」に行ってきた。はじめは曇りがちであったが、そのうち晴れ間が広がり、久しぶりに好条件での撮影ができた。お陰で、F-15J/DJイーグルの特別塗装機やアグレッサー機などの背中も撮れて幸せな一日を過ごすことができた。
1. 行き方:
昨年は、入場制限(抽選の当選者のみ入場可)があったため、いつも利用している旅行社の見学ツアーがなかった。やむを得ずJR線とシャトルバス(小松駅-小松基地間)を利用して行ったのだが、帰りのシャトルバス待ちで2時間弱も待たされて辛い思いをした。おまけに台風襲来によりJR線が運休したので、その日に帰阪できず、もう1泊することになった。肝心の撮影も、曇り空が背景で暗い写真ばかりになってしまった。
今年は入場制限なしの開催で見学ツアーがあったので、迷わずこれを利用して行った。ツアー参加だと自由がきかない不便さはあるものの、何も考えずとも現地に到着でき、また、大阪に帰ってこられるので安心だ。また、今回は、バス駐車場が小松基地内に確保されていたので、移動時間・距離が短くて快適だった。昨年と比べると「天国と地獄」だった(もちろん、今年が「天国」だ)。
2. 往路:前日の移動~基地到着
ツアーの貸切バスは、開催日前日(10月6日金曜日)の午後11時前に大阪・梅田を出発して開催日当日の朝7時20分頃に基地内の駐車場に到着。バスを降りた私が手荷物検査場に着いたころにはすでに検査が始まっていてすぐに入ることができた。

3. 撮影場所の確保:折り畳み椅子持込み禁止対策
私がエプロン地区に到着した午前7時半前には、すでに滑走路前には多くの人たちが集まっていた。
ただ、滑走路前には地上展示機(C-2輸送機やUS-2救難飛行艇の大型機を含む)や飛行展示を行うF-15J/DJ戦闘機などが多数駐機されていて撮影の邪魔になる。なので、定番の滑走路と基地施設・建屋の中間地点を撮影場所に選んで折り畳み式のパッドを拡げて座った。いつもなら小型の折り畳み椅子(3本の脚の上に三角形の布を張ったタイプ)を使うのだが、今回の小松基地航空祭ではサイズを問わず折り畳み椅子の持込みを禁止するとのことだったので、拡げると30cm×50cmになり厚みが1cmあるパッドを用意して座布団代わりに使った。

4. 飛行展示:
4-0 天候偵察:T-4
航空祭のプログラムによれば、「天候偵察」が午前7時から7時58分に実施されるとのことだったので、エプロン地区に到着時にはすでに偵察機が飛んでいると思っていた。ところが、撮影場所を確保した直後にT-4中等練習機が 1機離陸。間に合った。

4-1 航過飛行:F-15J/DJ & U-125A & UH-60J
午前8:00から「航過飛行」が始まり、第303飛行隊のF-15J/DJ戦闘機×4機、第306飛行隊のF-15J戦闘機×4機、飛行教導隊(通称「アグレッサー部隊」)のF-15DJ×2機が次々と離陸していったので、夢中でシャッターを切った。なお、第303飛行隊の1機は日豪共同訓練特別塗装機、第306飛行隊の1機は日伊共同訓練特別塗装機だった。
離陸後、各飛行隊単位でいろいろ隊形を変えて編隊飛行を行ったのち、第303飛行隊×2機、第306飛行隊×2機、飛行教導隊×2機の6機で編隊飛行を実施、最後は会場上空で順番にセパレートしてから着陸していった。その他、U-125A救難捜索機とUH-60J救難ヘリコプターによる航過飛行も撮影したが、” 写真的 “には、「救難訓練飛行」とあまり変わらないので、ここでは割愛する。
とにかく、「航過飛行」の持ち時間はたっぷりあったので、じっくり撮影できて結構、満腹になってしまった。









4-2 救難訓練飛行:U-125A & UH-60J
救難訓練飛行は、U-125A救難捜索機とUH-60J救難ヘリコプターによって実施された。U-125Aが会場上空を旋回する中、UH-60Jからラぺリング降下した隊員が要救助者(ダミー人形)を救助する場面を披露してくれた。また、U-125Aは救難物資を空中投下したのだが、残念ながらその瞬間をカメラに収めるのに失敗してしまった(ちょっと残念)。


4-3 教導隊機動飛行:F-15DJ
飛行教導群、通称アグレッサー部隊による機動飛行は、2022年12月に新色?発表された#070号機と今年(2023年)の3月に新色発表された#087号機の2機によって実施された。各機単体による機動飛行もよかったが、平行していた2機がブレイクする場面を見る/撮ることができて本当によかった。
なお、#070号機は、横や下から見たときには地味な印象を受けたが、その背中を見て一目で気に入ってしまった。このカラーリングのコンセプト通りの「鮮やかなブルーのデジタル迷彩」に魅せられた。








4-4 303飛行隊機動飛行:F-15J/DJ
第303飛行隊の機動飛行は、通常塗装機と日豪共同訓練特別塗装機の2機によって行われた。
いろいろミスもしたが、何とか、2機の背中を撮ることができた。



4-5 室屋氏曲技飛行:EA-300/SC
室屋さんの曲技飛行は、築城基地や岩国基地、小牧基地などの航空祭で見ていたが、小松基地でのフライトは今回が初めてだとの紹介があった。使用機材はエクストラEA-300/SCで、相変わらずのキレのよい曲技を披露してくれた。とくに驚いたのは、スモークで空にハートマークを描く曲技。ブルーインパルスの場合は、2機でハートを描くのに対して室屋さんは1機でそれをやり遂げたのだ。本当にお見事というほかはない。
なお、室屋さんは翌日(10月8日)から「エアレースX」に出場されるとのことだったので、帰宅後、ネットでこのレースのことを調べてみた。各選手が違う場所でフライトを行い、リモート形式でそのタイムを競う、それをAR技術を使って観戦する・・・という革新的なレースのようだ。正直、十分理解できていないが、まずは、エアレースの復活を喜びたい。




4-6 306飛行隊機動飛行:F-15J
今回の航空祭のトリは、第306飛行隊所属のF-15J戦闘機2機による機動飛行だった。1機は普通塗装のF-15J、もう1機は「日伊共同訓練記念塗装機」のF-15Jだった。
なお、このスぺマ機の背中をバッチリ撮れたのは、パイロットが低速で背中を見せながら通過してくれたお陰。ご配慮に感謝したい。



5. 地上展示機:
いつもは ” 飛んでいる飛行機 ” の撮影に夢中になってしまうので地上展示機の撮影はおざなりになるのだが、今回は、「303飛行隊機動飛行」が午前10時40分に終わってから「室屋氏曲技飛行」が始まる午後1時までに2時間強の空き時間があった。昼食を摂り、日向ぼっこをしても十分すぎるくらい時間があったので、かなり真面目に?撮影した。
なお、このときに「ブルーインパルスJr」の飛行展示?もあったが、あまり興味がなかったし、”地上での飛行展示”なので、よく見えないだろうと思ってパスした。









6. 民間旅客機:
小松基地の滑走路は小松空港と共有しているので、ときおり、民間機の離発着があった。着陸機は地上展示機が邪魔で撮れなかったが、離陸機はタイミングが合えば撮った。離陸するのを待ちかまえて撮るようなことをしなかったので、すべて斜め後ろからの写真になった。



7. 帰路:
午後3時過ぎにツアー貸切バスが基地内の駐車場を出て、一路大阪に向かった。途中、何度か渋滞に巻き込まれたが、その都度、添乗員の方とバス運転手の方が相談されて対策を講じてくれたお陰で当初の到着予定時間より早い午後8時半前に大阪駅周辺に到着した。
8. おわりに:
正直、発表されたプログラムを見たとき、「2時間以上飛行展示がないのは辛い」だとか、「 ” 推し ” のF-2が飛ばないのは残念だ」とか思ったが、好天に恵まれていい写真(私基準)がたくさん撮れてよかった。やはり、好天こそが最大の味方だと痛感した。
特に、スぺマ機やアグレッサー#087号機の背中、アグレッサー機のコンバットブレイクが撮れた写真は、大変気にいっていて、毎年、作成しているカレンダー(富士フイルムのサービスを利用)に使うつもりだ。
なお、先日の三沢基地航空祭のブログで、場内アナウンスが不足していた、聞き取りづらかったと愚痴ったが、今回の小松基地航空祭のアナウンス(女性自衛官がMCを担当)は、内容、音量ともに十分で分かりやすかった。また、ユーモアを交えたパイロットの紹介もあり、親しみがわいた。
今年もあと3ヵ月弱、あと何回航空祭に行けるか分からないが、今回のような好天を期待して腕を磨いておきたいと思う。
了

