2023年 岐阜基地航空祭 :久しぶりの南会場で張り切るも不完全燃焼に終わる

2023年11月12日(日)に開催された「岐阜基地航空祭2023」に行ってきた。昨年は、抽選当選者だけを対象とし、逆光撮影が基本の「北会場」限定での開催だったが、今年は、順光撮影が期待できる南会場も開放されるということで、気合を入れて臨んだ。

ところが、3日前に受けた新型コロナウイルスの予防接種(7回目)で強めの副反応が出て、体調を崩していた(熱が下がり、咳やくしゃみは出てなかったが、しんどかった)うえ、天候に恵まれず、ほとんど終日曇っていた。さらに前日くらいから急に気温が下がって万全の寒さ対策が必要になるという大変厳しい撮影行になってしまった。

1. 往路:前日の移動から当日の基地入場まで

私は、基本的に岐阜基地航空祭は、見学ツアーを利用しないで単独で行っている。

また、最初のころは、開催日当日に新幹線の始発電車を利用して名古屋まで行き、名古屋から地下鉄・名鉄を乗り継いで行っていたのだが、あるとき、手荷物検査待ちの人たちで長蛇の列ができており、オープニングフライトまでに入場できないという事態に陥った。これに懲りて、それ以降、岐阜周辺で前泊し、その代わり、大阪-岐阜間の移動は、行きも帰りも新幹線を使わないで在来線で移動するようにしていた。

今回も同様で、開催日前日(11月11日)の午後1時半頃に家を出て、バスで最寄りのJR駅に移動。そこからJRの在来線を乗り継いで午後5時過ぎにJR岐阜駅に到着した。そして事前にネット予約していた岐阜市内のホテルに泊まった。ワクチン接種の副反応の影響で、すっかり疲れてしまったが、何とか無事に岐阜に辿り着けて安心した。

前日、午後5時過ぎのJR岐阜駅
JR岐阜駅
織田信長像 歴史ファンではないが、つい撮ってしまう

開催日当日は、午前4時半に起床して名鉄電車の始発電車で「名鉄岐阜」駅から「各務原市役所前」駅に向かった。始発電車とはいえ、かなり混んでいて空席はなく、立っている人も多かったが、20分弱で「各務原市役所前」駅に到着。そこから歩いて南下し、午前6時前後に「正門」前にできた人たちの列に加わった。

「開場予定時間は午前8時で、状況により早めることがある」と案内されていたが、実際には午前7時10分くらいから列が動き出し、7時半前には基地「正門」から入場することができた。予報通りの寒い朝で長時間待つのは辛いと思っていたが、1時間半弱で入場できて本当によかった。

予定よりも早く開門され、午前7時半前に入場できた

入場後、すぐに南会場の東端にあたる「撮影エリア」を目指したのだが、途中に「アレ」が地上展示されているのに気づき、しばし、足を止めて真剣に撮影した(アレについては、後程ご紹介)。

南会場の「撮影エリア」は、北会場の「航空地展示エリア」に対し、かなり西側にオフセットされているため、滑走路の東側から西側に向かって離陸した飛行機が南会場前を通過するころには、かなり高度を上げていると想定された。そのため、無理して滑走路前の場所を確保しなくてもよいと考えて滑走路よりもかなり後方に腰を落ち着けた。寒かったが、それを見越してF-35の ” ビースト・モードなみの重装備=厚着(上半身は、ヒートテックの長袖Tシャツ+普通の半そでTシャツ+フランネルシャツ+ダウンベスト+ダウンジャケット。下半身は、タイツ+チノパン) ” にし、さらに使い捨てカイロも体に貼り付けていたので、何とか耐えられた。

午前10時前の南会場の状況

2. 飛行展示他:

2-0 天候偵察:T-4

予定通り、午前8時にT-4中等練習機1機による天候偵察が始まった。この機は、機首に通常と異なるピトー管を装着しており、ハイレートクライムも披露してくれた。

天候偵察のために離陸したT-4中等練習機 機首に通常とは異なるピトー管を装着していた
T-4

2-0 基地司令/1日基地司令の挨拶:

陸上自衛隊の駐屯地創立記念行事では、一般入場者も駐屯地司令の挨拶を見聞きするのが普通。しかし、航空自衛隊の航空祭では、そんな経験をしたことがなかったので少し驚いた。しかもそれに続いて1日基地司令の3名(1名は、元陸上自衛官のYou Tuber KAZARIさん。他の2人は、一般公募で選ばれた地元の小中学生)からの挨拶もあった。なお、挨拶は、北会場のブルーインパルス機前で行われたので、南会場は声を聞くのみだった。

2-1 オープニングフライト・機動飛行①:T-4 & F-2A/B & F-15J

毎回そうだが、岐阜基地航空祭のお目当ては飛行開発実験団各機による機動飛行や編隊飛行。「オープニングフライト・機動飛行①」では、T-4中等練習機、F-2A/B支援戦闘機、F-15J戦闘機の各2機が離陸して機動飛行を披露してくれた。F-2A/Bは、どちらもテスターカラーをまとった試作機で501号機は「エアフェスタ浜松2023」で機動飛行を披露してくれた機だ。

今回は、飛行開発実験団で行われている飛行試験の様子を再現をする場面があり、「岐阜基地らしさ」を感じることができた。ただ、写真的には普通の機動飛行と大差ないので、そのおもしろさをお伝えできないのが残念だ。

離陸したT-4中等練習機
ハイレートクライムをするT-4
離陸したF-15J戦闘機
F-15J
F-15J
離陸したF-2B支援戦闘機(試作101号機)
F-2B 101号機
こちらはF-2A 501号機 先日のエアフェスタ浜松2023でも活躍した
F-2A 501号機

2-2 ウイスキーパパ:EA-300L

おなじみのウイスキーパパによる曲技飛行が披露されたが、残念ながら曇り空がバックだと ” 映えない ” 。また、メイン会場である北会場向けのフライトなので、南会場では物足りない。また、「11月26日の『築城基地航空祭2023』でまた会えるから今回はテキトーでいいや」ということにし、少し撮っただけでトイレの順番待ちをする長蛇の列に並んでしまった。

EA-300L
EA-300L
EA-300L

2-3 第1輸送航空隊飛行展示:KC-767

小松基地からやってきたKC-767空中給油・輸送機が展示飛行を行い、旅客機B-767がベースだとは思えないような軽快なフライトを披露した。

KC-767
KC-767

2-4 航空救難団飛行展示:UH-60J & U-125A

U-125A救難捜索機とUH-60J救難ヘリコプターの連携による定番の救難飛行展示。ただ、こちらも北会場に向けた飛行展示だったので、UH-60Jによる要救助者の救出場面は、南会場から「遠かった」。

U-125AとUH-60Jの編隊飛行
U-125A
U-125A
U-125A
UH-60J

2-5 大編隊・機動飛行②:T-7 & T-4 & F-2A/B & F-15 & C-2

岐阜基地航空祭の名物といえば、大編隊飛行。同一機種のみの編隊飛行なら他基地の航空祭でも見られるが、岐阜基地では、所属機のバリエーションの豊富さを活かした異機種混合の編隊飛行を見る/撮ることができる。

今回の大編隊飛行は、T-7初等練習機、T-4中等練習機、F-2A/B支援戦闘機、F-15J戦闘機、C-2輸送機によるものだった。コロナ禍前に見られたF-4EJ/EJ改戦闘機の姿がなかったのは残念だったが、それでも壮観な大編隊だった。

以前は、最初に大編隊が会場上空に現れ、そこから1機種×2機ずつ離脱して機動飛行を展開するパターンだったが、今回は、最初に各機種による機動飛行が披露され、そのあと大編隊飛行が展示された。

コンバットブレイクする2機のF-15J
F-15J 上の写真の続き
F-15J
ランディング・ギアを下げ、背面のスピードブレーキを上げて接近するF-15J
F-15J 上の写真の続き
F-15J 上の写真の続き
F-2A試作501号機
F-2A
アフターバーナーを使ってハイレートクライムをするF-2A
F-2A
F-2A
C-2 試作機
C-2
C-2
T-7初等練習機
T-7
岐阜基地名物 大編隊 全機を入れると豆粒のようになる
F-15J、F-2、T-7による編隊飛行 F-15Jは速度を合わせるためかスピードブレーキを上げている

2-6 ブルーインパルス飛行展示:T-4ブルーインパルス仕様機

大編隊・機動飛行②が終わった時点でかなり疲れてしまったので、いっそのこと、ブルーインパルスの飛行展示を見ないで/撮らないで帰ろうとも思ったが、「途中で帰ったらもったいない」と考え直して最後まで粘った。

曇り空だったし、南会場ではブルーインパルスの演目を裏側から見る/撮ることになったので、”映える”写真は撮れなかったが、とにかくやり切った。

離陸する1番機
離陸する4番機
「ダイヤモンド・テイクオフ」
ランディング・ギアを出したまま背面飛行する6番機
「クリスマスツリー・ローパス」 正面から見ればクリスマスツリーに見える(はず)

3. 地上展示:F-4EJ

地上展示のメインは北会場だったが、南会場にはF-4EJ戦闘機”ファントムⅡ”が展示されていた。朝来たときに気づき、撮影エリアに急ぎたい気持ちを押さえて何枚も撮影した。また、帰るときに別のF-4EJも展示されていることに気づいて撮影したが、近すぎて全体を撮ることができなかった。

F-4EJ
F-4EJ 別の角度から
F-4EJ さらに別の角度から
別のF-4EJ 広角で撮影しても画面に収まりきらなかった

4. 帰路:

ブルーインパルスの飛行展示が終わった直後に基地を出たので、午後3時過ぎには名鉄電車の「各務原市役所前」駅に到着できた。すぐに電車に乗れないのではないかと心配していたが、最初に来た電車に乗れた(ただし、車内は大変混みあっていて辛かった)。徒歩でJR岐阜駅まで行き、そこから行きと逆ルートで在来線を乗り継いで自宅最寄り駅まで帰った。バスを利用して自宅に着いたのは午後7時前だった。

名鉄「各務原市役所前」駅のホームにて
JR岐阜駅

5. おわりに:

4年ぶりの南会場での撮影だったが、 ” 映える ” 写真が撮れず不完全燃焼に終わってしまった。しかし、岐阜基地の航空祭は大好きなので、今後も是非行きたいと思っている。

なお、「逆光で混雑するが、演目の正面になる北会場」を取るか、「順光で比較的空いているが、演目の裏側になる南会場」を取るか悩ましいところだが、今まで、南会場でも ” それなり ” の写真を撮ることができていたので、今後もこちらを選ぶを思う。