2023年11月26日(日)に航空自衛隊の築城基地で開催された「築城基地航空祭 2023」に行ってきた。
先日(11月12日)の岐阜基地航空祭と大違いで、文句なしの快晴。また、予報で聞いていたよりもずっと暖かかったので、いい気分で”推し”の F-2A支援戦闘機の他、新田原基地のF-15J戦闘機、T-4ブルーインパルス機などを撮りまくった。絶好のシャッターチャンスを何度も逃したり、ピントが甘い”ボツ写真”を量産したりしたが、何とか満足のいく写真も撮ることができて、楽しい1日だった。
1. 前々日・前日の移動:
過去に1回だけ見学ツアーを利用したことがあったが、それ以外は全部、自分で交通手段や宿を手配・確保しており、今回も同様にした。
大阪-小倉間の移動は、JR新幹線を利用するのが早くて快適だが、経済的にキツイ。そこで、行きは、前々日(11月24日)の夜に大阪を出て前日(25日)に小倉に着く「WILLER EXPRESS」の高速夜行バスを利用した。
バスは4列シートながら隣席との間に仕切があり、また、前席との間が広めになっていた。見学ツアーで利用する観光バスよりも断然快適なはずだったのだが車内が異常に暑く、そのせいか、ウトウトしては目覚めるを繰り返すつらい1夜を過ごすことになってしまった。



バスは予定通り前日(11月25日)の朝、7時過ぎに小倉駅前に到着。ホテルにチェックインするまで時間があったので、” 暇つぶし ” を兼ねて予行演習の様子を撮影することにした。

JR九州の在来線を利用して築城駅に移動したのだが、驚いたのは、築城駅で降りた乗客の多さ。築城駅の改札口は反対のホーム側にあるので陸橋で渡らなければならないのだが、狭くて混雑したため、乗客が降りきらないうちに発車のアナウンスが始まってしまった(もちろん、全員が降りるまで発車することはなかったが)。

予行演習の撮影場所に選んだのは、「松原展望台広場(以下、『広場』)」。逆光撮影になるが、基地全体を見渡すことができるので、当日の展示飛行がどのように行われるかを把握できると思ったから。また、行き方が分かりやすそうだったのも理由の一つだ。
午前8時半前に築城駅に到着し、約20分ほど歩いて広場に着いたのだが、歩いている最中にF-2A支援戦闘機が何機も離陸していった。急いでカメラをリュックから出して撮ろうとしたが、もたついているうちに終わってしまった(残念っ!)。なお、基地の沿道には予行演習を撮ろうとカメラを構えた人が多数いて、その熱意の高さに驚いた。暇つぶしで来ている私とは大違いだ(ごめんなさい)。
事前リサーチの通り広場は逆光撮影で、しかも滑走路から遠かったので、いつも狙うような写真は撮れなかったが、逆光ならでは迫力のある写真が撮れたり、当日は撮影できなかった着陸シーンを撮ったりすることができた。また、広場や周囲の山々の紅葉と絡めた写真も撮れたので、来てよかったと思った。








広場での撮影を昼過ぎに切り上げてJR在来線を利用してホテルの最寄り駅である苅田駅に移動。午後4時過ぎにホテルにチェックインした。

3. 当日朝の移動:苅田~基地内エプロン地区
昨年(2022年)の航空祭のときも苅田駅から始発電車に乗ったのだが、「ギュウギュウ詰め”とまではいかないが、電車が揺れると隣の人に当たってしまうような状態(私のブログより)」だった。しかも、今回は朝8時からの開催なので、さらに電車が混むことが予想された。
そこで、当日朝の5時過ぎに苅田駅に行き(5時56分始発)、ホームの中央付近は混むだろうと考えて先頭車両の停車位置で電車を待つことにした。この判断は大正解。苅田駅に電車が到着した時点ですでにギュウギュウ詰めだったので、その場所でも乗車するのが大変だった。その上、ホーム中央付近で待っていたと思われる人たちが先頭車両に押し寄せてきた。さらに、2駅先の「行橋(ゆきはし)」駅では、乗車できない人もいた。

満員電車となったが、無事、6時13分に築城駅に到着。通常は陸橋を渡って反対側(上り側)に行かないと改札口を出ることができないが、航空祭の開催に合わせて下り側に臨時改札口が設けられていた。辺りはまだ、真っ暗だったが、人の流れに沿ってゆっくりと歩いて6時半前には基地内の手荷物検査所前の列に並ぶことができた。
午前8時にはオープニングフライトが始まるので開場が遅いと間に合わなくなるのではないかと心配していたが、7時前に開場になり、手荷物検査を受けて入場。7時10分過ぎにはエプロン地区に到着できた。
なお、今回も無理をせず、滑走路と基地施設・倉庫の中間地点を撮影ポイントに決めた。




4. 飛行展示:
4-1 オープニングフライト:F-2A
基地の西側には多少の雲があったが、滑走路方向(東側)には雲がなく、好条件での撮影ができると思い、テンションが高まった。
7時半過ぎに場内アナウンスがあり、第6飛行隊(ロクスコ)のF-2A支援戦闘機 3機、第8飛行隊(ハチスコ)のF-2A支援戦闘機 3機がRW25を利用して離陸していった。なかなか高度を上げないので、前にいる人たちの頭が邪魔になって(失礼っ!)かなり苦戦したが、あきらめずに追いかけて写真に収めることができた。
そして、8時からオープニングフライトがはじまった。はじめにロクスコ、ハチスコの各3機が通常隊形、密集隊形で編隊飛行を行い、続いて全6機による編隊飛行を披露してくれた。










4-2 航過飛行:T-4
芦屋基地所属のT-4中等練習機 ” レッド・ドルフィン ” による航過飛行は、かなりあっさりしたものだった。ランディング・ギアを上げた状態で1回、ギアを降ろした状態で1回通過したのみ。しかも、高高度を保っていたため、気にいった写真が撮れなかった。

4-3 航過飛行:T-7
芦屋基地所属のT-7初等練習機による航過飛行もあっさりした内容だった。T-4と同じく、高々度による航過飛行でシャッターチャンスが少なかったが、2機がそろって翼を左右に振る場面があった。が、そのとき、単機ねらいで撮っていたので、それが分かる写真は撮れなかった(残念!)。


4-4 機動飛行:F-15J
新田原基地からやってきたF-15J戦闘機の機動飛行はわずか10分程度であったが、何とか背中を撮ることができた。天気がよいとカメラのAFの食いつきが良くなり成功率が上がるのでうれしい。




4-5 戦技飛行:AH-64D
陸上自衛隊 目達原駐屯地所属のAH-64D攻撃ヘリコプター”アパッチ・ロングボウ”の戦技飛行があったが、そのとき私はエプロン地区を離れ、トイレを待つ長い列に並んでいた。それでも爆音がする方向を見ていたら建屋ごしに機影が見えたので、列に並びながら撮影した。当然ながら?シャッタースピードを1/1,000秒のままだったので、プロペラは “フリーズ” 状態だ。



4-6 救難展示:U-125A & UH-60J
U-125A救難捜索機が会場上空を旋回し、UH-60J救難ヘリコプターから降下した隊員が地上の要救助者を吊り上げる定番の演目。



4-7 競技曲技飛行:EA-300L
岐阜基地航空祭につづいて今回もアクロバット飛行チーム「ウイスキーパパ」の競技曲技飛行があった。青空を背景に展開されたEA-300Lの飛行はあいかわらず華麗でお見事だった。



4-8 曲技飛行:T-4ブルーインパルス機
今年の岐阜基地航空祭はくもり空で、せっかくのブルーインパルスの曲技飛行が”映え”なかったが、今回の築城航空祭は最高のコンディションだった。
いつも書いているが、青空+青・白のブルーインパルスの機体+白いスモークの3点セットは最高の取り合わせだ。







4-9 航過飛行:US-2
海上自衛隊のUS-2救難飛行艇の航過飛行は想像以上にあっさりしたものだった。もともと、持ち時間が5分だったので、大して期待をしていなかったのだが、低空で会場の右手から左手を1回通過しただけで終わってしまった。しかも高度が低かったので、地上展示機や前の人たちの頭で見え隠れする中での撮影になり苦戦した。

4-10 機動飛行:F-2A(ハチスコ)
第8飛行隊(ハチスコ)所属のF-2Aがヴェイパーを引きながら急旋回したり、アフターバーナーを使って急上昇したりするのを必死で追いかけた。普通の(?)機動飛行では、会場正面で旋回したら、いったん会場から遠ざかり、会場の右手・左手・正面から現れるのだが、築城のF-2Aはすぐに急旋回して後ろから現れることもあるので、ボヤボヤしていられない。わかってはいたが、絶好のシャッターチャンスを何度も逃してしまった。それでも、何とか「イケてる(自画自賛)」写真を撮ることができた。
また、前日の予行演習の撮影でコンバットブレイクをやるタイミングが分かっていたので、逃さず連写することができた。






4-11 デモスクランブル:F-2A
「デモスクランブル」といっても緊急事態の発生に応じて2機のF-2Aがスクランブル発進の準備を短時間で行い、離陸地点に向かうまでの様子を展示するもので、実際に離陸することはない。すべて地上で行われるので、前にいる人たちの頭越しに見えるのは尾翼ぐらい。なので、写真は撮らなかった/撮れなかった。これは、毎回同じだ。
4-12 模擬空対地射爆撃:F-2A(ロクスコ)
最後の演目は、第6飛行隊(ロクスコ)所属のF-2A支援戦闘機による「模擬空対地射爆撃」。
増槽を装着した4機のF-2AがRW07を使用して離陸したのだが、私の撮影スポットの前を通るときはまだ高度が低く、地上展示機や前の人たちの頭が邪魔になって(失礼っ!)、午前中のRW25使用時の撮影以上に苦戦した。
この演目では、会場上空に進入してきたF-2Aが爆撃/射撃を行ったのちに急旋回/急上昇して離脱する。もちろん、実際に爆撃/射撃するはずはなく、”爆撃”のときは、地上で火薬を爆発させて弾着を再現する。”射撃”のときにも何かやっていたかもしれないが、滑走路と基地施設との中間地点にいた私には見えなかった。
“爆撃”のときは高々度を保ったまま飛行したので、シャッターチャンスに恵まれず、すっかりテンションが下がってしまった。そのあとの”射撃”のときは高度を下げて迫力のある”捻り”を何度も見せてくれたのだが、気持ちの切り替えが遅れてずいぶんチャンスを逃した。来年もぜひ築城基地航空祭に行きたいと思うが、そのときの私に言いたい。「『模擬空対地射爆撃』は、後半の”射撃”が勝負、最後まで気を抜くな!」と。





5. 地上展示:
F-2Aの「模擬空対地射爆撃」は午後2時10分くらに終わったが、基地から築城駅に向かう道が混んでいるとの場内アナウンスがあったので、ぎりぎりまで地上展示機を撮影した。










6. 帰路:
午後3時前にすべての撮影を終えて帰途についたが、基地から築城駅に向かう道路や駅のホームで混雑しないように基地内で調整をしていたため、長い列に並ぶことになった。基地を出られたのは午後4時15分くらいになってしまったが、基地の外に出られたらほとんど止まることなく歩け、またそれほど待たずに電車が来たので、4時半過ぎには小倉行きの電車に乗れた。
経費節減のため行きは高速バスを利用したが、帰りは楽をして新幹線を使った。午後6時19分に小倉駅を出て8時31分に新大阪に着く新幹線(のぞみ58号)に乗り、新大阪駅からは、JR在来線、バスを乗り継いで9時過ぎに帰宅できた。
7. おわりに:
“推し”のF-2Aの飛行展示がたっぷりあり、終日順光撮影、さらに快晴に恵まれたのでTsuiki Air Show 2023を存分に楽しむことができた。反省点も多々あるが、この経験を活かして来年はさらに成功率を高めたいと思う。
了
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