2023年12月17日(日)に開催された「令和5年度 百里基地航空祭」に行ってきた。今年、すでに10回の航空祭に行っていたが、先日の「新田原基地エアショー2023」が ” ド逆光 ” でトホホな結果だったので、「これで終わりたくない」という気持ちが強くて行くことにした。
1. 行き方:
初めて百里基地航空祭に行ったのは2019年で、いつも利用していた旅行会社の見学ツアーに参加して行った。神戸-茨城間を飛行機で移動、ホテルに1泊するツアーだったので参加料が高かったが、何の苦労もなく、前日の特別公開(基地外からの見学)、当日の一般公開を落ち着いて見る/撮ることができて良かったと記憶している。なお、2019年の百里が、飛んでいる”ファントムⅡ”ファミリーを撮れる最後の航空祭になったので、行っておいてよかったと思う。
しかし、コロナ禍明けの昨年(2022年)は、見学ツアーがなかったので(他の旅行社のツアーはあったと思う)、すべて自分で手配。行きはJR新幹線・在来線を乗り継いで土浦に行ってホテルで1泊。当日はJR常磐線で石岡駅まで行き、シャトルバスで基地に入った。帰りもシャトルバスを利用して石岡駅に戻り、JR在来線で東京に移動。東京から高速バスに乗って翌日の朝に帰宅した。なお、私には一緒に航空祭に行く家族や友人はいないので、ツアーを利用しないときは完全に単独行になる。
今年も見学ツアーがなかった(他社のツアーはあり)ので、同様に自分で手配したのだが、行きも高速バスを利用した点、基地まで行くのに土浦駅から出るシャトルバスを利用した点が昨年と違う。
2. 往路:
2-1 前日の移動(大阪~土浦):
前日(12月16日)の朝7時半に大阪・梅田を出るWILLER TRAVELの高速バスに乗り、午後6時頃、東京(新宿)に到着した。午前6時に自宅を出たので、実に12時間を要したことになる。しかも、帰りのバスなら寝てしまえばよいのだが、行きのバスで寝てしまうと夜に眠れなくなる恐れがあったので本を読んだり(電子書籍)、車窓から流れゆく景色を眺めたりして眠らないようにし続ける必要があったので、精神的にも肉体的にもほとほと疲れた(高齢者なので)。
そこまでして高速バスを利用したのは、純粋に”経費節減”のため。今年11回目の航空祭で、さすがに懐が凍えるほど寒くなっていたからだ。


東京・新宿からはJR在来線(山手線・常磐線)を乗り継いで土浦駅に移動。土浦駅到着は夜の8時前だったが、駅近くの宿を手配していたので、翌日の買い物をするためにコンビニに寄っても8時15分頃にはチェックインできた。結局、自宅からホテルまで、” ドア・ツー・ドア “で14時間強の長旅になった。我ながら、この歳でよく我慢できたと思う。
ところで、土浦駅で電車を降りる際、車内のボタンを押さないとドアが開かないのに、何もせず突っ立っていて恥ずかしい思いをしてしまった。昨年も同じ経験をしていたのに・・・。来年も行くのであれば覚えていたいとは思うが、”忘れる自信”がある(笑)。

2-2 当日の移動(土浦駅前~基地エプロン地区):
昨年、石岡駅発のシャトルバスに乗るために始発電車で石岡駅に行ったが、すでに長蛇の列ができていて乗車まで40分くらい要した。これが嫌で、今年は土浦駅発のシャトルバスのチケットを事前購入していた(当日チケットはなかった)。しかし、土浦駅は石岡駅よりも基地から遠い(約17km程度)のに始発時間が石岡ルートより30分遅い6時半。想定所要時間が70分~120分だったので、8時半の「航過飛行(オープニングフライト)」に間に合うか心配だった。
そこで、運行会社に電話で問い合わせをしたら「当日は25台体制で運行し、始発時間には全車を土浦駅周辺で待機させる。始発時間は6時半だが、状況に応じて早めることがある。また、5時20分頃には担当者を駅前に配置する。石岡ルートとはほとんど違う道を通るので石岡ルートのバスが渋滞しても影響を受けにくい」との説明を聞けたので、予定通り土浦ルートで行くことにした。
当日(12月17日)の朝、5時にホテルを出て5時10分に土浦駅に到着。すでに乗車待ちの列ができていたので並んでいたら、まもなく乗車が始まり5時18分には1台目の始発バスに乗車。バスは6時頃に出発し、渋滞もなかったので7時頃に基地に到着できた。いろいろ心配したけれど、幸先のよいスタートを切ることができてよかった。


3. 飛行展示:
3-0 気象偵察:F-2A
手荷物検査所手前の「レジャーシートエリア」でも十分撮影できるし、エプロン地区よりのんびりできるとも思ったが、会場正面の方がシャッターチャンスに恵まれると考えてエプロン地区に入った。「航過飛行(オープニングフライト)」は8時半からだったが、7時半ごろに場内アナウンスがあり、気象偵察をするためF-2A支援戦闘機が1機離陸していった。
例によって滑走路と基地施設との中間地点で、やや北寄りにいたのだが、南から離陸したF-2Aが前を通るころにはかなり高度を上げていたので、滑走路前の人や地上展示機が邪魔にならず撮りやすかった(築城基地のときはかなり苦戦)。F-2Aは、一度会場上空を飛び去ったが、10数分後に戻ってきてハイレートクライムや急降下を披露してくれた。
日が昇りきっていなかったので露出をプラス補正すべきだったが、標準設定のままにしていて暗い写真ばかりになってしまった。でも気にしない。


3-1 航過飛行:F-2 & T-4 & UH-60J & U-125A
航過飛行は、地元のF-2A支援戦闘機 3機、T-4中等連取機、UH-60J救難ヘリコプター、U-125A救難捜索機 各1機によって行われた。
特に変わった趣向はなかったが、増槽を装着したT-4が意外に逞しく見えたこと、UH-60Jが会場正面でホバリングしたことが印象的だった。
なお、当日の私の服装はF-35の”ビーストモード”なみの重装備(超厚着)で日差しもあったが、西風が強く、むき出しになった顔や手(撮影中は、手袋を外さざるをえない)に当たるので体感温度は低かった。








3-2 機動飛行:F-15J(第306飛行隊)
F-15J戦闘機の機動飛行はリモートではなく、会場で地上展示されていた小松基地 第306飛行隊所属の2機によって実施された。持ち時間 30分の予定だったが、20分くらい飛んだ後に場内アナウンスがあり、飛行展示の一部が中止になったことを知った。理由の説明はなかった(私が聞き漏らしたのかもしれない)が、強風によるものだと理解した。
飛行展示時間が短縮されたのは残念だったが、背中も撮ることができた。また、今年の小松基地航空祭では、ついついアグレッサー機やスぺシャルマーキング機(日伊/日豪共同訓練特別塗装機)の撮影に集中してしまい通常塗装機の撮影がおろそかになっていたが、今回で埋め合わせできた。









3-3 捜索救助:UH-60J & U-125A
UH-60J救難ヘリコプターとU-125A救難捜索機による「捜索救助」は、基本的に他基地の演目とほぼ同じ内容だった。それでも昨年と同様にUH-60Jが会場正面でホバリングしながら大きく機種を下げたり、横に平行移動したりして楽しませてくれた。
なお、強風のせいかどうか分からないが、昨年のようなパラシュート降下は見られなかった。




3-4 対地攻撃:F-2A
F-2A支援戦闘機 4機が離陸し、2機ずつ連携して空対地爆撃/空対地射撃の場面を再現してくれた。築城基地航空祭の「模擬空対地射爆撃」と同様、最初は高々度の飛行(対地爆撃の再現?)で、シャッターチャンスはほとんどなし。その後、高度を下げて飛行(対地射撃の再現?)したが、思うような写真が撮れなかった。いい気持ちで今年の航空祭巡りを終えたいと意気込んで百里に来たのに残念な結果に終わりそうな気がして凹んでしまった。
それでも、帰宅後に撮った写真を恐る恐る確認してみたら”それなり”の写真もあったので、少しうれしくなった。





3-5 機動飛行:米軍機
米軍のF-16戦闘機による機動飛行が予定されていたが、強風によりキャンセルされてしまった。そのため、地上展示もなかった。今回の最大の目玉だっただけに残念だっ!!
3-6 機動飛行:F-2A
F-15Jの機動飛行が短縮、F-16の機動飛行がキャンセルされたので、最後の演目もなくなるのではないかと心配したが、2機のF-2Aによる機動飛行が予定通り実施された。「対地攻撃」より低い高度での飛行が基本で、近くでの”捻り”も多かったので、気分よく撮影を楽しめた。
場内アナウンスが「パイロットの1人は茨城県出身、もう1人は大阪府茨木市出身で、これから”イバラキ”対決を展開する」と盛り上げていて面白かったが、写真の撮影には特に影響がなし(笑)。なお、場内アナウンスでも説明があったが、「茨城」県、「茨木」市、ともに”イバラギ”ではなく、”イバラキ”と読む。










4. 地上展示:
地上展示機の撮影は、すべての飛行展示が終わり、ある程度人が減ってからやるのが私の”ルーティーン”なのだが、今回の百里基地航空祭は、F-16の機動飛行のキャンセルにより、F-2Aの「対地攻撃」が11時過ぎに終わってから最後のF-2Aの「機動飛行」まで2時間半くらい空いてしまったので、この時間を利用してのんびりと撮影した。
今回の地上展示機の一番の目玉は、三沢基地から飛来した第301飛行隊のF-35A戦闘機のスペシャルマーキング機。ロービジが基本なので、他機種のスぺマ機に比べると変化が少ないが、尾翼の大きな部隊マークのカエル(百里基地所属時代から変わらず)と前輪カバーのスローガンが目についた。













5. 民間機の離発着:
ご存じの通り、百里基地は茨城空港と滑走路を共有しているので、国内線 スカイマークのB737-800や国際線 タイガーエア台湾のA320の離着陸を撮ることができた。


6. 帰路:
午後1時50分頃にF-2Aの機動飛行が終わったので、早速、シャトルバス乗り場に向かった。昨年は、シャトルバス乗れるまで長い長い列にならび、1時間半くらい、歩いたり止まったりを繰り返していたが、今年は列が驚くほど短く、またほとんど立ち止まることなく進めたので、拍子抜けするほど早く乗れた(2時半前には乗車)。道が渋滞していたので石岡駅に着くまでに1時間くらいかかったが、昨年の1時間40分に比べれば随分 ” まし ” だ。今回、ブルーインパルスの飛行展示がなかったので空いていたのかなと思ったが、あとで調べたら昨年とほぼ同程度の4万人の来場者数だったことが分かった。
石岡駅からはJR在来線を乗り継いで東京駅に向かい、午後5時半くらいに到着。夕食を摂るには早すぎたので暇つぶしに東京駅周辺を撮影した。クリスマスが近いので特別なイルミネーションがあるのかなと期待していたが、駅舎周辺は特に変わったところがなくてがっかり。
その後、「インデアンカレー 丸の内店」でカレーライスを食べてから「バスターミナル東京八重洲」に行き、バスが出るまで本を読んだりして時間をつぶした。なお、「インデアンカレーの阪急三番街店(大阪・梅田)」は、食事どきはいつも混んでいて空席待ちになるのだが、丸の内店はすぐに座れるのでその点は楽だ。




WILLER EXPRESSの高速バスは夜9時20分に東京を出て翌日の朝8時過ぎに桃山台駅のバス停に無事到着したが、あまり快適な旅ではなかった。というのは、このバスは東京を出てから桃山台駅に着くまでに4回も(西国分寺、八王子、甲府、京都)止まり、トイレ休憩も3~4回あったので、そのたびに起こされてしまったから。昨年も同じ便を利用して特に不満がなかったが、今年はなかなか寝付けずに辛い思いをした。
それでも、朝方は”そこそこ”眠れたので、桃山台駅停留所に着いたときは意外に元気だった。普通なら私鉄、バスを乗り継いで帰るのだが、月曜日の朝8時過ぎの電車・バスは通期ラッシュで混んでいると思ったので、途中で買い物をしながら歩いて帰宅した。空気が冷たかったが、”ビースト・モード”の厚着のおかげで、あまり寒さを感じずにすんだ。
7. おわりに:
航空祭当日、小美玉市(百里基地の所在地)には強風注意報が出ており、しかも昼頃、強風により基地内でけが人が出ていたことをあとで知った。それを考えれば、F-15Jの機動飛行短縮やF-16の機動飛行・地上展示のキャンセルはやむを得なかったと思う。むしろ、地元機のF-2Aが最後まで飛んでくれて本当にありがたかった。
また、昨年の百里基地航空祭は、午後から曇り空になって”推し”のF-2A撮影が”トホホ”な結果に終わってしまったが、今年の百里はほぼ満足のいく結果になり、有終の美を飾れた。お陰でよい気分で年を越せる。
なお、今回往復で高速バスを利用したが、片道10時間以上の乗車が続くとさすがに”きつい”。来年も行くのなら、せめて片道は新幹線を利用できるよう”小遣い”をためておきたい。また、帰りにバスを利用するなら停車場所が少ない便を選びたいと思う。
了
百里基地航空祭 2022年:思ったよりスムーズに行けたが午後からの曇天が残念‼ 百里基地航空祭 2019年:初参戦の百里。前日快晴、当日トホホ!でもファトムⅡが撮れ撮れ


