神戸空港(UKB)の展望デッキには背の高い防護柵が設置されており、金網の目が細かいので、飛行機を撮影するのに不向きだが、以前は、展望デッキの上階に寿司屋があり、その店舗前のスペースが絶好の撮影スポットだった。そのスペースは、5人も並べば一杯になるほど狭かったが、南側に見える滑走路やその先にある海を遮るものは何もなく、ちょっとした踏み台があれば、駐機中の飛行機も簡単に撮影できたので、通いつめた時期があった。なお、その当時は、フジドリームエアラインズ機の乗り入れはなく、たまにANAのB767などがくるほかは、B737のみで、B737好きの私にとってはパラダイスだった。ただ、便数が少なく、1時間で着陸が1便、離陸が1便という時間帯もあったと記憶している(コロナ禍前で!)。

通常、UKBでは、西(明石海峡大橋の方)から東(大阪の方)に向かって着陸し、東から西に向かって離陸するが、展望デッキが滑走路の東端(大阪の方)にあるので、着陸時は展望デッキのかなり前で着地し、離陸時は展望デッキのかなり先で離陸するので迫力のある写真がなかなか撮れない。そういうときは、出発準備中の飛行機や着陸後の飛行機を中心に撮影していた。
東風が強いときは、飛行ルートが変わって西から東に向かって離陸する。そのため、展望デッキよりかなり手前で離陸するので「飛んでいる」状態の飛行機を撮影できるので良かった。さらにタイミングがうまくあえば、飛行機と海と船が絡んだ写真が撮れる。
ただ、東風が強いときでも西に向かって離陸することが多かったので、乗客を乗せた機をトーイングカーがどちらの方向に向けるか、ハラハラ・ドキドキしながら見つめていた。そして、機首を右側(西側)に向けると分かった瞬間、心の中で思わず「Yes!(よしっ!)」と叫んでいた。



西風が強いときは東から西に向かって着陸する。展望デッキの少し手前まで着地しないので、この場合も「飛んでいる」状態の飛行機を撮影できる。また、船が絡むとよりダイナミックな写真になる。
ただ、西風が強くても必ず東から降りてくるとは限らない。最初のアプローチはいつも西(明石海峡大橋の方)からで、西から着陸するときは着陸灯が見えたままだが、東から着陸するときは、機首を一度南に向けるので着陸灯が見えなくなる。だからレンズごしに見つめていた着陸灯が見えなくなったら、心の中で「Yes!」と叫んだ。そして飛行機が空港南側の海上を東に向かって進み、空港を過ぎたあたりで180°方向転換して目の前に降りてくるのを待つときのワクワク感は何回味わってもあきることがなかった。



2021年の1月に久々にUKBに行ったら、展望デッキ上の寿司屋が閉店しており、店舗前の絶好スポットに上がれなくなっていた。あの場所で東風、西風が強いときのドキドキ感、ワクワク感は二度と味わえないと知り、大きく凹んだ。その後、どうなったか知らないが、コロナ禍が収まったら、また出かけて撮影スポット探しをしてみたいと思っている。
了
UKB:予期せぬ珍客に遭遇!
UKB:黄昏の輝きの中で


