2023年4月15日(土)に開催された「第44回 岩国航空基地フレンドシップデー2023」に行ってきた。
1. 事前準備(ツアーの予約・観覧席チケットの購入):
2015年に初めてFDに行ったときから毎回同じ旅行会社の見学ツアーを利用していたので、FD23の開催日を知ってから毎日、その旅行社のホームページを閲覧・確認し、ツアー参加者の募集が始まったその日に予約を入れた。予約したのは、FD23開催日の前日(4月14日)夜に大阪を出発し、当日の早朝に岩国基地に到着、その日の午後4時に岩国基地を出て夜遅くに大阪に帰ってくるバスツアーだ。
また、混雑するFD会場で少しでも良い撮影ポジションを確保するとともにトイレ待ちの長蛇の列を避けるため、今回も「有料観覧席」のチケットを発売開始直後に購入した。前回(FD19)、5,000円だったチケットが今回は6,500円に値上がりしていた(発券手数料などを加えると6,830円になった)が、年に1回の特別な航空祭なので迷うことはなかった。なお、「写真撮影者用有料観覧席(20,000円)」は前回のFD19のときと同様に秒殺で完売になってしまったが、「有料観覧席」は、2~3週間程度売れ残っていた。FD19のときは、「有料観覧席」でも1週間以内に完売になったと記憶していたので、意外だったが、開催日がGW中でない土曜日だったことが影響したのだろうか。
2. 天気予報:
コロナ禍前は、航空祭開催日の2~3日前の時点で天気予報の降水確率が50%以上だったら行くのをやめていた。雨が降っていたらカメラが濡れないか気になって撮影に集中できないし、最悪、カメラが故障する可能性がある。また、悪天候下では良い写真が撮れる訳がないからで、2015年の岩国基地航空祭(以下、フレンドシップ・デーの略称『FD』で表記)や2017年の築城基地航空祭でそれを経験して懲りていたからだ。
しかし、限定的ながら航空祭が復活した昨年(2022年)は、そんな贅沢なことをいっている余裕がなく、台風接近中の小松基地航空祭や降水確率が高かった岐阜基地航空祭にも出かけたが、幸い、雨の中の撮影に至ることはなかった。
で、今回のFD23だが、観覧ツアー出発の前日(4月13日)時点で確認したすべての天気予報(気象庁、日本気象協会、ウエザーニュース、SCWの予報)で雨だったので、さすがに諦めてツアー主催旅行社にキャンセル連絡する直前までいった。しかし、4年ぶりにF/A-18戦闘攻撃機やF-35B戦闘機を撮影する機会を失いたくないという思いが強く、また、降水確率は高いものの、予想降雨量は少ない(1mm/h程度)との予報だったので、キャンセルすることを思いとどまった。結果、予報通りの雨模様で寒く、冷たい思いをし、また写真のできばえも良くなかったのだが、なんとかやり切ったことで達成感を味わうことができたので、「結果オーライ」だったと思っている。
3. 往路:大阪~基地到着~有料観覧席
前日に大阪を出発したバスは、予定通り当日早朝に岩国に到着し、午前6時過ぎには基地内の駐車場に入った。まだ、入場検査が始まっていなかったが、バスの中で待機していても仕方がないので入場検査を待つ列に並び、午前7時頃にはエプロン前方の一般有料観覧席エリアに到着できた。例年通り、一般有料観覧席は、最前面にパイプ椅子を並べただけのエリアがあり、その後方にひな壇(ベンチ席)設置エリアがあり、10段のひな壇が4つくらい、その横にそれよりも低いひな壇が設置されていた。できるだけ視界を遮られない場所で撮影したかった私は、最上段(10段目)の右端か左端に空きスペースがないか探したが、見当たらなかったので、9段目の一番左端のスペースを確保した。なお、私の後ろ(10段目の左端)の場所を確保された方が午前中に帰られてしまったので、それ以降は、そこに移って最上段で撮影することができた。
基地内に入った時点で ” しっかり ” 雨が降っており、入場検査を待つ時点ですでにずぶ濡れ。おまけに息が白く見えるほど寒かったので、足や体がガクガク震える始末。ヒートテックの長袖Tシャツ、厚手のトレーナー、ジャンパー、ウインドブレーカーを着用し、さらにリュックに残っていた使い捨てカイロまで動員したが、それでも寒かった。しかも雨に濡れたベンチ席が冷たくて座るのが辛い状態だったので最後まで無事に乗りきれるか心配になった。
4. 飛行展示:
4-1 米海軍 第5空母航空団:
事前に「米海兵隊岩国航空基地」のホームページやFD23公式サイトを閲覧して展示飛行の予定を確認していたのだが、タイムスケジュールの公表はなかった。また、当日、アナウンスで天候不良によりキャンセルされる演目があるとの説明があったので、一体どうなることかと寒さに震えながら待っていたら、午前9時過ぎから米海軍 第5空母航空団所属機のフライトが始まった。私は、F/A-18E/F戦闘攻撃機”スーパーホーネット”が映画「トップガン マーヴェリック」の主役?に抜擢される前から同機が好きだったので、F/A-18E/F型やEA-18G電子戦機”グラウラー”の離陸を1/1,000秒のシャッター速度で夢中で撮影した。また、それらに続いて離陸したプロペラ機のE-2早期警戒機やKC-130J空中給油・戦術輸送機はシャッタースピードを1/250秒に落として撮影した。2月末から何度も流し撮りに挑戦した成果か、何とかまともな写真が撮れた(ボツ写真が多かったのはいうまでもない)。
各機は離陸後、飛行展示を行ったが、低く垂れこめる雨雲に遮られて良く見えなかった。また、悪天候のため、KC-130Jからのパラシュート降下はキャンセルになったので、各機の離着陸シーンが唯一のシャッターチャンスだったと言える。有料観覧席のチケット代は高かったが、一般観覧エリアで離着陸シーンを撮るのは難しかったはずなので、購入しておいて良かったと改めて思った。


私は、キャノピーが大きい複座タイプ(F型)の方が好きだ

こちらは単座タイプでF型に比べてキャノピーが小さい









4-2 陸上自衛隊のラぺリング:
午前11時くらいから陸上自衛隊 防府分屯地のUH-1J多用途ヘリコプター、山口駐屯地第17普通科連隊による「空中懸垂下降デモンストレーション」が披露され、4名の隊員がロープを使って同時にヘリから地上に降下した。
なお、以下の写真は、4K動画から切り出した静止画をトリミング加工したもの。


4-3 室屋選手のアクロバット飛行:
午前11時半過ぎからエアレースパイロットの室谷選手がEDGE 540 V3を駆ってアクロバット飛行を披露した。こちらもシャッタースピードを1/250秒に落として何とか撮影した。




4-4 ウィスキーパパ & フェラーリ:EA-300L & SF90
午後1時前から、ウイスキーパパによるアクロバット飛行が行われた。使用機材はエクストラEA-300Lで、FD23のスポンサーであるフェラーリ販売店が提供したフェラーリSF90(多分)とのスピード競争も行われた。写真を撮るのに夢中でアナウンスをしっかり聞けていなかったが、2~3回競争して”勝ったり・負けたり”の結果だったと思う。某自動車メーカーのCMでの対決では、飛行機(ジェット機)と車がスタートラインに並び、同時スタートしていたが、FD23での対決は、すでに離陸して飛行しているEA-300L(プロペラ機)がスタートライン上に達したタイミングで車が発進する方法で行われた。
なお、午前中のプロペラ機の飛行展示は、シャッタースピードを落として撮影していたが、寒い雨に晒されて疲れていたので、1/1,000秒で撮影した。





4-5 太平洋空軍(PACAF)デモンストレーションチーム:F-16
当初、PACAFのF-16戦闘機”ファイティング・ファルコン”によるデモフライトは午前と午後に予定されていたようだったが、午前のフライトはキャンセルになった。午後もキャンセルになると思っていた方が多かったようで、場内アナウンスで実施が発表されたときには、周囲で喜びのどよめきが起こった。
F-16によるデモフライトは10分強で終わったが、離着陸のシーンだけでなく、機動飛行のシーンもなんとかカメラに収めることができた。昨年、航空祭が復活して以来、機動飛行する戦闘機を追い切れずシャッターチャンスを何度も逃してしまっていたが、ITMでの流し撮りの練習などを通じて飛行機撮影の基本(①両目を開けて撮る、②脇をしっかり締める、③連写を終えたあともファインダーで被写体を追い続ける)を再認識できて少しは”まし”になったと感じた。とは言え、出来栄えはご覧の通りで、まだまだ練習が足りていないので継続的な練習が不可欠だ。






4-6 F-35B戦闘機:
F-35B戦闘機”ライトニングⅡ”の飛行展示は、機体に不具合が発生した?とのアナウンスがあったので、キャンセルになるのかもしれないと思ったが、何とか順番も変えて午後2時前から始まった。離着陸だけでなく、機動飛行のシーンも撮影したが、機体の下を雲が流れるような状態だったこともあり、” ボヤッ ” とした写真しか撮れなかった(私の技量不足が原因)。
もう少し集中して撮影していたらヴェイパーコーンが発生している瞬間を撮ることができたのかも知れないが、朝の7時前から断続的に雨が降る中、冷たいベンチ席に座るのが気持ち悪くてほとんど立っていたことが災いして集中力を維持できていなかった。残念だが、仕方なかったと思う。






4-7 空自F-2A支援戦闘機:
築城基地 第6飛行隊(ロクスコ)所属のF-2A支援戦闘機×2機が午後2時半前にやってきたが、悪天候(雲底が低い)のため、1機ずつ機体を左右に振りながら航過しただけで、基地に帰って行ってしまった(その間、わずか1~2分)。残念だが、仕方がない。
ただ、撮れた写真は”まあまあ”の出来だった(相変わらず自分に甘い)。


4-8 ブルーインパルス:
観覧ツアーの集合時間が午後4時だったので、午後3時から始まるブルーインパルスの飛行展示を最後まで見られないことは確定的だった(離陸前のセレモニーや飛行前点検に20~30分かかるので)。それでも離陸するところだけでも撮ろうかなと思ったが、その場合、飛行展示の真っ最中にひな壇の最上段(10段目)から前(下)にいる人たちの邪魔をして地面に降りることになるので、迷惑だと考えて離陸前のセレモニーが始まった時点で退散した。
ブルーインパルスには今後、何度もお目にかかれるだろうし、何より温かいバスの中に早く逃げ込みたい気持ちで一杯だったので、後悔はなかった。

5. ANA機の離発着:
ご存じの通り、岩国基地は岩国錦帯橋空港と滑走路を共有しているので、旅客機の離発着も見ることができた。ANAのB767特別塗装機「鬼滅の刃 じぇっと-弐-」は、着陸と離陸の両方を撮ることができた。
ブルーインパルス機の後ろを離陸するANAのB737は、カラーリングが似ているためブルーインパルスの一員のように見えて面白かった。


6. 会場風景と地上展示:
地元紙の発表によると来場者数は約62,000人でFD17やFD18の来場者数(ともに約21.5万人)の1/3以下であったが、有料観覧席に目立った空席はなかった。また、一般観覧エリアも”普通の”航空祭並みには込み合っていた。
午後3時頃に有料観覧エリアを離脱したので、地上展示機の写真を撮る時間の余裕があったが、雨が降る中、落ち着いて撮影する気になれなかったので、陸上自衛隊のAH-1S攻撃ヘリコプターと海上自衛隊のUS-2救難飛行艇の写真を撮っただけでバスに向かった。





7. 雨の航空祭を終えて:
今回、雨天対策としてカメラレインカバーを使用したが、高速で飛行する戦闘機をPVC製の透明窓ごしに追うのは難しく、小雨のときは外して撮影した。また、使用したカメラRX-10M4は、スリープ状態になると自動的にカメラの鏡胴が元の位置に戻るのだが、その際にレインカバーの一部が挟まれて異音が発生するトラブルが頻発した(勿論、私の装着の仕方に問題があったと思う)。現時点では問題なく使えているが、モーターを痛めてしまった可能性が高く、今後が心配だ。さらに雨滴を除去するためにカメラレンズ保護フィルターを何度もこすったせいで、表面のコーティングが剥がれてしまった。こちらは、買い替えが必要になった。
また、私自身についていえば、幸い風邪をひくことはなかったものの、ずぶ濡れ状態で8時間以上も寒い外気に晒されて心身ともに疲れ果ててしまった。
このようなトラブルがあったものの、お目当てのスパホシリーズ各機の離陸シーンをまともに撮ることができ、また、最後に撮ったF-2A支援戦闘機の写真も ” まあまあ ” の出来(私基準)だったので、冒頭に書いた通り、「結果、オーライ」だったと思う。
とは言え、次の「美保基地航空祭(2023年5月28日)」のときは、是非、晴れて欲しいと切に願っている。
了
岩国基地航空祭(日米親善フレンドシップデー) 2015年:雨に降られてほろ苦デビュー、岩国基地航空祭(日米親善フレンドシップデー) 2016年&2017年:天気はまずまず、写真はいまひとつ、岩国基地航空祭(日米親善フレンドシップデー) 2018年:祝「トップガン マーヴェリック」公開!レガシーホーネットやF-35Bの飛行展示など、岩国基地航空祭(日米親善フレンドシップデー) 2019年:祝「トップガン マーヴェリック公開」その②スーパーホーネット・レガシーホーネットをたっぷりと


