UKB:黄昏のキラメキの中で

UKBの魅:

神戸空港(UKB)の魅力は空と海と飛行機が一体になった美しい瞬間を切り取ることができるチャンスに巡り合えることだと思う。とくに、夕方、黄昏どきは最高で、高性能なカメラでなくても、大したテクニックがなくても良い写真が撮れることがあるのでUKBに行ったら真冬でも日が落ちるまで粘った。

着陸機:

逆光で海面が沸き立つように輝く中を悠然と降りてくる飛行機を撮るのが一番好きで、あえて露出を大きく下げるとともに、カメラの「彩度(あざやかさ) 」の設定値をMAXにすることで海面の煌めき(キラメキ)とオレンジが強調されて絵になる1枚が撮れた。とはいっても夕日が差す場所や角度によって海面の輝きかたが違ってくるし、タイミングよく飛行機が降りてこないと駄目なので、良いシャッターチャンスに巡りあえず、がっかりして帰宅したことが何度もあった。

ANAのB737-800 この写真が一番のお気に入り
ソラシドエアのB737-800 別の日に同じ場所で撮ったのだが、海のキラメキがやや弱い
着陸直前のソラシドエアのB737-800  海面のキラメキは弱いが、いい感じで船が絡んだ
ソラシドエアのB737-800 上の写真の続き

大阪方向(東側)から着陸した飛行機が滑走路の西側から空港デッキ(淡路方向)に戻ってくる際にも美しい写真が撮れることがあった。

エアドゥのB737-700
スカイマークのB737-800
ソラシドのB737-800

離陸機:

基本的に飛行機の前や横の方向から撮るのが好きなので、後ろから撮ることはあまりないのだが、UKBで夕日を浴びながら東から西に向かって離陸するシーンはなかなか絵になるので、よく撮った。

夕日に向かって離陸するエアドゥのB737-700
エアドゥのB737-700 上の写真の続き
夕日に向かって離陸するスカイマークのB737-800
ANAのB737-800 ジェット排気で背景の船の船首がボケて見える
ANAのB737-800 上の写真の続き  今度は山の頂上がジェット排気でボケている

飛行機なしでも美しいUKB:

空と海と夕日が織りなす美しい場面にでシーンに息をのみ、飛行機ぬきの写真もたくさん撮った。

今後の思い:

別のところでも書いたが、お気に入りの撮影スポットが亡くなったのを知って以来、UKBには全く行っていないが、いつか、再チャレンジしてみたいと思う。

UKB:西風・東風がチャンス

UKB:予期せぬ珍客に遭遇!

UKB:予期せぬ珍客に遭遇!

空港にでかけるときは、事前に天気や気温、風向きを調べるものの、それ以外は何も気にしないのが基本だ。まれにスペシャルマーキング機の運航予定を確認してそれをお目当てにいくこともあるが、それほど熱心な方ではない。

そんな私が、2014年に予備知識なしでUKBにでかけ、偶然撮ることができた珍客2機を紹介したいと思う。

まずは、スカイマークのエアバスA330-300。ご存じのとおり、スカイマーク絶頂期に同社が国内航空路線で存在感を示すために?導入した大型機で2014年の6月中旬から正式運航がはじまったが、翌年そうそうに運航停止になった運の悪い?機材だ。

その日(2014年5月25日)は、西風が強かったので、東(大阪方向)から西(淡路島方向)に向かって降りてくるB737を撮影するつもりで、UKBにでかけ、朝からお気に入りの撮影スポット(寿司屋の前の狭いスペース。今は立入りできないと思う)に陣取って撮影をしていたのだが、昼過ぎからやけに人が増えてきた。はじめは、飛行機に搭乗するまでの暇つぶしできた旅行客の人たちかと思ったが、構えているカメラを見て航空ファンだとわかった。それでも、特別な飛行機がくるとは思わず、のんきに構えてB737を撮影していた。(当時は、フジドリームエアラインズのエンブラエル機の乗り入れはなく、ほぼ100%、B737だった)

ところが、午後3時前になると周囲が騒がしくなり、隣の人が親切に「来ましたよ」と教えてくれた。何のことかもわからずに東の空を見たらスカイマークのA330-300がUKBに向かって悠然と降りてくるのを知り、慌てて連写を開始した。周囲にいた人たちによれば、正式運航を直前にひかえ、UKBに緊急着陸することを想定して実施したテストフライトで、それを承知でUKBにきていたということだった。もし、西風が強くなかったらUKBにいくこともなかったので、本当に運がよかったと実感した。

西風が強かったので東(大阪方向)からUKBにアプローチするスカイマークのA330-300
同上。滑走路の東端に達した
A330-300
A330-300
A330-300

もうひとつが、ロシアの航空会社の大型輸送機。この日は、空港ビルから滑走路沿いに西にいった場所で、西(淡路島方向)からアプローチする着陸機を撮影しようとしていたのだが、通常、UKBでみかけるB737シリーズやたまにみかけるA320シリーズ、B767に比べ、けた違いに大きい機体が降りてきたのにはびっくりした。

撮影当時は、その大きさやいかめしい外観から「軍用機ではないか」と思ってしまったが、あとで調べてみたらヴォルガ・ドニエプル航空のアントノフAH-124ルスラーン輸送機であることがわかった。UKBに着陸するところ、積荷を降ろすために貨物室を開けたところ、UKBを離陸するところを撮影できたが、これもまったく偶然の出会いだった。

ヴォルガ・ドニエプル航空のアントノフAH-124ルスラーン輸送機
AH-124輸送機
AH-124輸送機。車輪の数の多さに驚かされた
着地したAH-124輸送機
積荷を降ろすために機首と後部のドアを開けたAH-124輸送機
西(淡路島方向)に向かって離陸するAH-124輸送機。下に見えるのはラヴィマーナ神戸の結婚式場

いろいろ調べて目的の機を撮りにいくのもよいが、何も考えず、ぶらりとでかけてサプライズに遭遇する(レア機を撮影)のもまた、楽しいと思う。「犬も歩けば棒に当たる」式だが、これからもこれを基本にのんびりと続けていきたい。

UKB:西風・東風がチャンス

UKB:黄昏の輝きの中で

UKB:西風・東風がチャンス

神戸空港(UKB)の展望デッキには背の高い防護柵が設置されており、金網の目が細かいので、飛行機を撮影するのに不向きだが、以前は、展望デッキの上階に寿司屋があり、その店舗前のスペースが絶好の撮影スポットだった。そのスペースは、5人も並べば一杯になるほど狭かったが、南側に見える滑走路やその先にある海を遮るものは何もなく、ちょっとした踏み台があれば、駐機中の飛行機も簡単に撮影できたので、通いつめた時期があった。なお、その当時は、フジドリームエアラインズ機の乗り入れはなく、たまにANAのB767などがくるほかは、B737のみで、B737好きの私にとってはパラダイスだった。ただ、便数が少なく、1時間で着陸が1便、離陸が1便という時間帯もあったと記憶している(コロナ禍前で!)。

離陸前のソラシドエアのB737-800 ”くまもん”ジェット

通常、UKBでは、西(明石海峡大橋の方)から東(大阪の方)に向かって着陸し、東から西に向かって離陸するが、展望デッキが滑走路の東端(大阪の方)にあるので、着陸時は展望デッキのかなり前で着地し、離陸時は展望デッキのかなり先で離陸するので迫力のある写真がなかなか撮れない。そういうときは、出発準備中の飛行機や着陸後の飛行機を中心に撮影していた。

東風が強いときは、飛行ルートが変わって西から東に向かって離陸する。そのため、展望デッキよりかなり手前で離陸するので「飛んでいる」状態の飛行機を撮影できるので良かった。さらにタイミングがうまくあえば、飛行機と海と船が絡んだ写真が撮れる。

ただ、東風が強いときでも西に向かって離陸することが多かったので、乗客を乗せた機をトーイングカーがどちらの方向に向けるか、ハラハラ・ドキドキしながら見つめていた。そして、機首を右側(西側)に向けると分かった瞬間、心の中で思わず「Yes!(よしっ!)」と叫んでいた。

離陸するスカイマークのB737-800 うまく船が絡んだ
離陸するソラシドエアのB737-800
離陸するスカイマークのB737-800

西風が強いときは東から西に向かって着陸する。展望デッキの少し手前まで着地しないので、この場合も「飛んでいる」状態の飛行機を撮影できる。また、船が絡むとよりダイナミックな写真になる。

ただ、西風が強くても必ず東から降りてくるとは限らない。最初のアプローチはいつも西(明石海峡大橋の方)からで、西から着陸するときは着陸灯が見えたままだが、東から着陸するときは、機首を一度南に向けるので着陸灯が見えなくなる。だからレンズごしに見つめていた着陸灯が見えなくなったら、心の中で「Yes!」と叫んだ。そして飛行機が空港南側の海上を東に向かって進み、空港を過ぎたあたりで180°方向転換して目の前に降りてくるのを待つときのワクワク感は何回味わってもあきることがなかった。

着陸するスカイマークのB737-800 波の高さから風の強さが分かる
着陸するエア・ドゥのB737-700 逆光でキラキラ輝く海が美しい
着陸するソラシドエアのB737-800

2021年の1月に久々にUKBに行ったら、展望デッキ上の寿司屋が閉店しており、店舗前の絶好スポットに上がれなくなっていた。あの場所で東風、西風が強いときのドキドキ感、ワクワク感は二度と味わえないと知り、大きく凹んだ。その後、どうなったか知らないが、コロナ禍が収まったら、また出かけて撮影スポット探しをしてみたいと思っている。

       了

UKB:予期せぬ珍客に遭遇!

UKB:黄昏の輝きの中で